秋のフィールドワークの視察第2弾「東寺」です。
蓮が綺麗だと聞き、見時はお盆までですよとアドバイスを受けたので、晴れ間を見つけて、いざ。
京都駅に降りると空が綺麗で、思わず京都タワーにレンズを向けてシャッターを切りました。
塔といえば、エッフェル塔や東京タワーや通天閣のような「鉄骨構造」が主流です。
京都には世界に誇れる2つの珍しい構造の塔があります。
東寺の五重塔は「国内で最も高い木造の塔」です。
そして京都タワーは「塔では珍しい鋼板(応力外皮構造)の塔」です。
2012年、5年前になりますが建築家協会の「建築と子供たち」という活動で「光る塔」のデザインと工作を行いました。
教材は、「東寺の五重塔」と「京都タワー」そして「スカイツリー」です。
2リットルのペットボトルに、心柱の代わりに鉄の棒を吊るして、「揺らしても倒れにくい実験」をしました。
また、「ジオラマ」をつくって京都のまちの学習をした時も、京都タワーは良い教材でした。
京都タワーには、お世話になっているようです。
まずは当日の集合場所のキャンパスプラザ京都からスタートします。
キャンパスプラザ京都は、建築団体の会議やセミナーなどで時々利用させてもらっています。
会場を出て西に直進、油小路通の歩道を通ってJRの線路の下を潜ります。
そのまま南下して東寺道から東寺を目指しました。
東寺道と言うので観光客が喜びそうな参道かと思っていたのですが、そうではないようです。全くの生活道路です。
慶賀門からは入らず、大宮通りを南下して九条通りに面する「南大門」から入ります。
雨樋がありますが、縦樋がありません。落ちた水は堀(水路)に落ちる仕掛けです。
門から見えるのは「金堂」。
次は「講堂」。その向こうの「食堂」まで一直線に配置されています。
フィールドワークではこの3つの建築の違いを探ります。
最後に五重塔です。
僕は、大阪の日本橋で生まれ育ちましたが、鉄筋コンクリートの大阪城に興味はなく、大阪万博が面白くて、通天閣や中之島公会堂が素晴らしい建築だと感じながら育ちました。
木造建築に馴染みがない中で、遠足で行く奈良の「法隆寺の五重塔が、かっこいい」と思い、「薬師寺の五重塔に、不思議な魅力」を感じました。
僕にとって木造の興味の対象は「塔」に限っていたことを白状しておきます。
そんなことで、本日のフィールドワーク視察は無事に終了です。