2020年8月16日 / 連載
万吉、「以前から美術館や図書館を手がけたかった」。 先生、「世界一の砂時計やぞ」。 万吉、「しかし砂の博物館と言っていました」。 先生、「何かようわから
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築築間陣先生の生まれ故郷は島根県である。日本海に沿って東西に長く伸びたほぼ中央に、出雲風土記の冒頭の国引き神話に登場する三瓶山の麓の海岸沿いで生まれ育った。そ
2020年7月26日 / 連載
ここは札幌すすきの。雪が積る部分を最小限に抑えた無表情なビルディング。無表情が故に、夜は光で飾る。北海道の雪はパウダー状なので、笠木やサッシュの枠に溜まらない
2020年7月19日 / 連載
終盤になり、社長は店づくりに入った。万吉は社長から、懐石フロアーの部屋名の提案をリクエストされた。万吉は数種類の案を提出したのだが、結局は先生が室名と室名が灯
2020年7月12日 / 連載
仮称ダラス倶楽部の施工者は匿名で、新宿に本社のある工務店に決まっていた。そして空調や電気工事の業者はメンテナンスの関係で施主の他の店舗も施工してきた設備業者を
2020年7月5日 / 連載
この仕事の本当の魅力は、工事金額でも設計料でもない。築間陣のインテリア・デザインを経験出来た事が最大の魅力であった。万吉は前作品のつばき屋本社社屋で美しいイン
2020年6月21日 / 連載
現場は常にお祭りの様に活気づいていた。そんな現場であったが、秋が近づいているとはいえ暑さの残る頃、突然現場から人影が消えた。工期も終盤の事である。現場に着くな
2020年6月14日 / 連載
愛知県で成功した実業家は「豊田佐吉とつばき屋の夏木さんだ」とこの町の誰もが口を揃える。つばき屋さんは、京都の和服をメインに、ブティックや貴金属宝石等のアクセサ
2020年6月7日 / 連載
そろそろ年末の大掃除の準備入ろうかという頃、万吉の生まれ故郷にほど近い繁華街でビルの建て替えの情報が入った。築間陣建築設計事務所は設計依頼先の候補になっている
2020年3月1日 / 連載
(ご覧の写真はコンサート終了時に撮影許可のアナウンスが流れたので撮影しました。) 万吉とキャンディーズの出会いは高校生時代まで遡る。彼が進学した高校では、